ブログ
タロットとトランプ
棒、金貨、剣、杯とこの4つのスートはタロット独自のものだとか、
タロットはトランプよりも先だと、
タロットファンはよく言いますね…
残念ながら違います。
タロットとトランプは、実は起源が同一です。
ここから歴史の授業を始めます。
興味深いので是非読んでみて下さい。
トランプ(切り札)という呼び方も誤りで、
本来は「プレイングカード」といいます。
文字通り「遊び」のカード。
タロットも最初は単なる遊びのカードでした…
始まりは中国の唐の時代。
木でできた遊びのカードが起源。
そこからシルクロードでイスラム圏を通って、
ヨーロッパへと広がりました。
そして、時代と共に、ヨーロッパ独自のカードが次々に誕生しました。
現在使われてるタロットの絵柄も、
当時から既にあるものです。
カードゲームは主に「トリックテイキング」
というポイント稼ぎの遊びが流行ってました。
勿論、賭け事にも使われました。
14世紀イタリアで、そのカードゲームに
切り札(トランプ)を追加した。
当時はルネサンス期。
古代の叡智を切り札の挿絵にしました。
これが後のタロットの大アルカナに
大きな影響を与えました。
その中で、当時のミラノの領主である
ヴィスコンティ家とスファルッア家の為に作られたものが、後のマルセイユタロットの原型になったとされています。
ルイ12世がミラノに侵攻し、
彼らのものを戦利品として持ち帰りました。
その中にタロットもあったにちがいない…
ルイ12世はそのカードを絶賛したことでしょう…
そして、フランスからヨーロッパ全域に
当時のタロットが普及しました。
そこで、初期のマルセイユタロットである
「ジャン・ノブレ版」が誕生しました。
しかし、当時は占いではなく、
単なる遊びとして使われていました。
18世紀に現在のトランプに使われてる
フレンチスートが発明されました。
単純な模様なので、
印刷しやすくて使い勝手が良い。
当時のドイツのハプスブルク帝国が採用し、
ヨーロッパ全域に瞬く間に広まりました。
こうして、使い勝手の悪い絵柄のカードは、
一気に下火になり、
時代と共にタロットは世間から忘れ去られていきました…
ですが、少し経ってから、エテイヤやアレイスター・クロウリーといった神秘主義者たちが、埋もれていたタロットの神秘的な絵柄に惹かれて、タロットを魔術的な系統で扱うようになってきました。
彼らは独自のタロットカードを次々と開発していきました。
タロットは魔術だの、古代の英知とか、
トランプより先だとか、
実は彼らの勝手な思い込みです。
それが、現代でも誤って伝わってしまったのでしょう。
かの有名なオカルト結社までも、
タロットを神聖なものとして扱い始めました。
こうして、彼ら神秘主義者たちの活躍により、
タロットに魔術的な要素が加わって、
ただの遊びのカードから「タロット」という
術的なものとして、「プレイングカード」から完全に独立を果たしました。
ここからタロットは、占い等の神秘的な事柄にだけ扱われるカードとなったのです。
そして時は現代、
ユングの影響により、タロットはオカルトよりも、心理学的な要素が強まっていき、
心の成長や自己分析といった現実的な問題を解決する為に使われるようになり、
今に至るというわけです。
タロットファン達にとっては意外でしたかな…
最初はただの遊びのカードとして生まれたものです。
ですが、長年の歴史の中で、タロットには確かに不思議な力が秘められています。
歴史の大勢の人々の想い(氣)がタロットカードに秘めているのですから…
それぞれのカードに独自の意味を込めており、
それを氣を操る術者が読み取る。
特に歴史が深く、世に広く普及している
マルセイユ版のタロットが
他のタロットよりも確たる想いが込められている。
その為に一番使い勝手が良いのです…
エネルギー使いにとっては尚更です。
以上、タロットの歴史の授業でした。